第2916回 厚木ロータリー会長幹事より

会長 黒柳告芳 幹事 市川信也

 平素はクラブ運営にご理解、ご協力いただきありがとうございます。今回の卓話は、高羅会員の担当になります。何卒宜しくお願い申し上げます。

 

〈会長の時間〉

弊社経営コンサルタントから頂いた手紙を取次させていただきます。

 

― 命とは、 時間です -

 長生きをすることは、 ただ自分のために命を延ばすことではなく、 人のために自分の時間を使うことでありたいと私は思っております。

 日本は世界でもまれにみる教育程度が高い国であり、そして、勤勉な国でもあります。資源のない日本には優れた人的資源があるのです。遊びを減らして、大切な時間を、心を尽くして働けば、素晴らしい豊かな国になるものと確信しております。

下記は、一○五歳まで現役でありました方から教えられたものです。

 「私は三年前から小学校に出かけて、『いのち』について教えています。子ども達に『命はどこにあると思いますか』と聞くと、みんな胸のあたり、心臓に手をあてる。たしかにドクドク動いています。でも心臓は血を送り出すポンプであって、大事だけれど命ではない。『命とは、生きていられる時間のこと。君たちが自分で使える時間のことだね。君たちは今日、自分の時間、つまり自分の命を何に使ったか。朝起きて、朝ご飯を食べて、学校で授業を受けて、給食を食べて。友達と遊んだ。それはみんな自分のためにしたことだ。反対に、ごはんを作ってくれるお母さんや、授業をしてくれる先生は、君たちのために、自分の命を使っている。君たちは自分だけのために命を使っている。今はそれでいいけれど、大きくなったとき、誰のために君たちの時間を使うか。それを考えておくのが宿題だ』というと、子ども達は、非常に素直に理解してくれます。この子ども達のことを、慶應義塾大学の日吉キャンパスの生命倫理の特別講義で話をしたら、『自分はずっと名門校に入ることがゴールで、一度も自分の命を何に使うか考えたことがなかった』という感想をいただきました。日本の偏差値教育は命のことを全く教えていないのです。」

 ご参考になりましたでしょうか? 以上です。

クラブ会報・IT委員会 2021年 1月 26日 火曜日 | | その他