第2642回 例会 卓話「司法書士の奉仕活動」
担当:丸田隆弘君
我々、司法書士は、本来の業務の他にプロボノ活動と称して無料相談をはじめ、さまざまな奉仕活動をしていることをご存じでしょうか。 プロボノとは、ラテン語の「pro bono Pubulico」からきているようで、「~のために」という意味のようです。司法書士連合会、及び司法書士会が行っているプロボノ活動としては、大きく分けて ①法制度や社会システムの欠陥の改善 ②社会的弱者救済 ③公職活動 ④後継者育成 に分けて考えられています。 1 法制度・社会システムの欠陥の改善 具体例としては、 成年後見制度の支援活動として成年後見リーガルサーポートの創設、学生や市民を対象に法律教室・消費者教室などを開催したりするなどをしています。 ロータリーでいうところの社会奉仕活動に似ているのかなと思います。 その一例として、札幌司法書士会が開催した小学生とその親を対象にした親子法律教室の記事を抜粋しましたので、ご覧下さい。 ある村長が「この橋、馬は渡るべからず」とする立て看板を設置し、波紋を広げているという紙芝居の物語を司法書士会で作成し、児童に次のような質問をしていく 問1「 馬、午、仔馬、人間」はこの橋を渡れるか。 問2「 どうしてそう考えたの?」 を通じて社会における公益、平等、ルールを教えていくというものです。 因みに一休さんは、この看板を見たときに、端っこを渡ってはいけないというとんちをきかせ真ん中を渡ったというようなひねくれた考え方をしてはいけません。 このほかにも、中高生を対象に、オンラインゲームトラブルや、キャッチセールスなどを題材にした講習を行っております。