第2543回 卓話「昨今の競泳事情」
担当:米山尚登君
講師:レオスイミングスクール旭校主任 和田潤一様
近年の水泳競技の実情について
2012年ロンドンオリンピック
銀メダル 3個: 入江陵介 (22)、鈴木聡美 (21)
リレー入江、北島 (29)、松田 (28)、藤井 (27)
銅メダル 8個: 萩野公介 (17)、入江陵介、松田丈志、立石諒 (23)、寺川綾 (27)、鈴木聡美、星奈津美 (21)
リレー寺川、鈴木、加藤 (25)、上田 (24)
20歳代中盤から後半の年齢でのメダル獲得が目立つ
要因
1、 各選手に合った栄養指導(マルチサポート事業)
2、 ベテラン選手を認め、評価する体制(社会人選手)
3、 体の内側の細かい筋肉を鍛え、筋力と柔軟性をアップさせる
(ドライランドトレーニングを重視)
一昔前 → 水泳のトレーニング=泳ぐ
現 在 → 筋肉を効率よく使えるようにトレーニングする。
腕と脚の力だけでなく、体幹を使って水を引いてくる。
水中練習前にも 30 ~ 40分かけて体幹を締めてからトレーニングを行う。
ストレッチ、ドライランド、ケアに充分に時間をかけることにより故障が少なくなる。
→競技寿命を延ばすことにつながる。
ジュニア期から習慣付けられることが望ましい。
腹筋がきちんとついてきて背筋とのバランスがよくなってくると、背中の筋緊張がゆるんで動きの連動の強弱もつけやすくなり、疲労も残りにくくなる。
腹筋が弱く、バランスが悪いと・・・腰痛に繋がる。
腹筋の鍛え方が足りない
→泳ぐ時の姿勢のバランスが悪くなる
→背中の反りが強くなってくる
→腰が浮きにくくなり、腰の位置が下がってしまう
→キックを打つ脚の負担が大きくなる
→大腿二頭筋(太ももの裏の筋肉、ハムストリングス)が張る
→ハムストリングスの付け根はお尻の下であるため、大殿筋もかたくなる
→骨盤のあたりまで痛みが移る
→腰痛が起こる
ハムストリングや足全体をほぐしてから、次にお尻をよくほぐしてあげないと、腰の張りは緩まない。