第2657回 例会 卓話「思いつくままに」
(年々歳々花相似たり歳々年々人同じからず)

担当:三橋 一皓君

1.はじめに

 今回、卓話の順番が変更となったことで、代打としてお声をかけていただきありがとうございます。  前田会長には、卓話メンバが急遽欠席などの時には、いつでも声をかけてくださいとお伝えしておりました。これは、ロータリークラブの皆様にいろいろとお世話になっておりますので、何かあった時には、ほんの少しでもお役に立ちたいという思いからです。  本日は失礼かも知れませんが、「思いつくまま」にというテーマで、当に思いつくままにお話をさせていただきます。

2.私は常に70歳

 私の本当の年齢は86歳であります。しかし、お客様などから年齢を質問された場合には必ず「70歳です」と回答をしています。  自分自身の第2の人生を考えた時、私の立ち位置は、永遠の70歳でなければならないと考えています。息子からはちょっとおかしいのではないかと思われているかも知れませんが、常に70歳だと自分自身にも言い聞かせるようにしています。

3.例会は幸せの時間

 私は常に70歳だと自分に言い聞かせています。例会にも本当は最初から最後までいたいと思っているのですが、やはり自分の健康・体調を考慮する必要があ ると思っています。  例会は途中で退席をすることが多く、皆様にはご迷惑をおかけしておりますが、自分の体調を考えると前半30分の出席がちょうど良いという感覚です。前半30分という時間ですが、ロータリークラブの皆様とお話をさせていただくことが自分にとって最高の幸せの時間だと感じております。

4.入院をした際には本当にお世話になりました

 この5~6年は体調が思わしくなく、入退院を繰り返しておりました。会員の皆様に本当にご迷惑をおかけしておりました。  黄金井さんにはお忙しい中、お手紙をいただいたり、退院後には、素敵な記念例会も開催していただきました。ありがとうございました。  また、山本さんからは、本を数冊持ってきていただきました。健康な時には仕事も忙しく、なかなか本を読むこともできませんでしたが、こういう時に、本を持ってきてくれる山本さんという友人の心づかいをうれしく思いました。入院中にゆっくり本を読むということで、自分の人生を振り返ることもできました。ありがとうございました。 入院生活の中では、本を読みながらいろいろと考えることがありました。メンズ・モード・ギャラリーをやっておりましたが、このたび、本厚木駅前のお店も含めて全てを閉店としました。  もともとゼロからのスタートでしたので、また、スタートラインに戻ったということになります。ゼロからのスタートになります。また新たなことに元気にチャレンジしたいと思っています。

5.ロータリーの友人こそが私の財産

 このロータリーの友人こそが私にとっての大きな財産です。大切な友人がいたからこそ、仕事が楽しい。あるときは叱咤激励され、励まされました。人生において友人に巡りあえたありがたさを日々感じております。このような時間・経験が自分自身の人間性を向上させることになったものと思っています。  その友人も、昨今、他界される方もおり、寂しくなっております。ときどき他界された友人の顔がハッキリと頭に浮かんでハッとすることもあります。  若い時には、ロータリーの友人といろいろなことにチャレンジしました。山本さんや他の仲間と一緒にいろいろなイベントを開催しました。異業種交流会なども開催し、横浜エリアにも遠征したこともあります。一般の方から見れば光り輝いていた活動だったと思います。先日、関係する団体の名簿を見せていただいたところ、昔、一緒にこのような活動をしていた友人のご子息の名前が連なっておりました。本当に頼もしく思っています。  22年前、三宅先生が厚木ロータリー会長を努めていた時にもたいへんお世話になりました。ロータリーを通じて三宅先生や多くの方との「ご縁」をいただくことができました。ありがとうございました。  山口さんから「兄貴」と呼ばれることがあります。山口さんは「破天荒な人」「新しいことに挑戦する人」です。山口さんが厚木市長の時に、「教育委員会に顔を出してよ」と言われました。それまでも子どもの通っていた学校(厚木高校・厚木東高校)でPTA会長をさせていただいたことがあります。山口さんはそのようなことを覚えていたのだと思います。  山口さんの教育施策に共鳴するところがあり、教育委員長をさせていただきました。教育の重要性をあらためて考えることができ、良い経験であったと思います。  山口さんは、ご存知の通りたいへんに親しみやすい方ですが、当時、市長という立場で庁舎内に入れば、厚木も未来を真剣に考え、凛とした発言や行動をされていました。現在の厚木の礎を作られたすばらしい方です。山口さんのように厚木の未来を真剣に考えてくれるような方が出てくれること願っています。  先日、息子が横浜に出かけた帰りに、町田を通って厚木に戻ってきた時に話した言葉は「町田の賑わいにに比べると、厚木の街は静かだな」ということでした。街が元気になるということは、人々が元気に外にでて活動することだと思います。厚木の子ども達の未来のためにも、厚木の街をもっと元気にできる取り組みをロータリーの友人と一緒に考えていきたいと思います。

6.お酒を飲んだ時の注意事項

 最近は少し耳が遠くなってきました。なかなか話しが聞き取れないため、補聴器を使っています。補聴器をつけていない場合には、話のところどころの単語などをつなぎ合わせて、頭の中で話を創造しています。  ご存知の通りお酒も好きです。一杯飲む毎に気持ちが良くなってきます。その時はなぜか皆さんの声がたいへん良く聞こえます。つい、その時に補聴器をはずしてしまいます。その後、大変なことが起きてしまいます。  翌朝、補聴器がないことに気が付きます。残念ながら探しても見つかりません。また、新たに補聴器をつくることになってしまうのですが、この補聴器は以外に高額で30~40万円もします。ちょっと一杯のつもりが大きな出費になってしまうことがあります。  皆様もお酒を飲んだ時には、翌日の仕事に支障がないように注意していただきたいと思います。

7.新たなチャレンジその1「パソコン」

 先日、メンズ・モード・ギャラリーのお店を閉店しています。またゼロからのスタートということになりました。今は新たに2つのことにチャレンジしています。  一つ目は「パソコン」です。ただのツールとして使うのではなく、パソコンを通じて世界に新たな情報を発信していきたいと思っています。年はとっていますが、チャレンジ精神は旺盛です。パソコンを通じて情報は発信することで、自ら新らしい世界に踏み出していきます。

8.新たなチャレンジその2「語学」

 43歳の頃に、通産省の呼びかけにより、ヨーロッパへボランタリーチェーンの視察に行ってきました。総勢35名の視察団でした。ローマなどの各都市を巡りボランタリーチェーンの仕組みを見せていただきました。  海外に出て、直接、自分の目で見ること、直接、現地の人と交流することで大きく成長できたと思います。現在、この時の経験が役にたっています。現地の居酒屋などにも連れ出していただき、楽しい時間を過ごしました。  面白かったのは、日本で語学がすごくできるという人達も、現地では、通訳がいないと話が全くできないということでした。子ども達には、机上の語学ではなく、生きた語学を学んで欲しいと思います。  このような背景もあり、二つ目のチャレンジは「語学」です。ラジオの英語番組など6カ国語をラジオで聴いています。なかなか難しいですが、この時間を楽しみにしています。その時間になると妻から「あなた時間よ」と声がかかります。聴いているうちに眠くなってしまいます。テキストだいぶ飛ばしてしまうこ ともあります。寝るということも健康のバロメータと考えています。  この「語学」へのチャレンジも、ボケ防止に有効だと思っています。英語番組のテキストは一冊430円です。お金もかけずに、楽しみながらボケ防止をやるということになっています。現在は、自分の時間があるので、できるだけ継続していきたいと思います。

9.「年々歳々花相似たり歳々年々人同じからず」

 「年々歳々花相似たり歳々年々人同じからず」(自然界の花は、時期がくれば毎年同じように美しく開くが、それにひきかえ、人の境遇は年々変わっていく、と人の世の移り変わりをいう)という言葉は、私の現在の人生観と重なっていると思うことがあります。人それぞれに解釈の違いはあると思いますが、次の世代が明るく元気に暮らしていくことができるような社会をつくって欲しいと思います。

10.おわりに

 ロータリークラブの皆様は、社会的な立場もしっかりした方がが多いと思いま す。これからも社会のために活躍して欲しいと思います。  日々の活動の基本は健康です。「健康第一」です。健康でいれば福の神もつい てきます。皆様には、お酒はほどほどにしていただき、日々、仕事や貢献に取り組んで欲し いと思います。本日はありがとうございました。

クラブ会報・IT委員会 2015年 6月 09日 火曜日 | | 例会