第2538回 卓話「RI戦略計画での広報とは」
担当:滝澤 勇君
講師:
開保津<カイホツ>昭彦様
(国際ロータリー第2780地区地区広報委員会委員・大和田園RC)
長谷川洋平様
(国際ロータリー第2780地区地区広報委員会委員長・大和RC)
今日は地区広報委員の開保津です。
この度、貴クラブ滝澤広報委員長より地区に卓話のご依頼をいただきまして、おじゃまいたしました。ご要請ありがとうございました。
厚木ロータリーさんは当6グループでは一番伝統あるクラブですし、多くのお知り合いの方もいらっしゃいます。
また、多くの分区代理やガバナー補佐を輩出されていて、私が入会した1983年以来7名の厚木ロータリーの分区代理、ガバナー補佐に多くのご指導頂いております。
そんな、伝統あるそして大ベテランの会員のいらっしゃるクラブで、今さら私がロータリーに関してご説明しなくてもご存じの方ばかりで釈迦に説法でしょうが、地区広報委員会としての役目で、しかも今年度初めて地区広報委員会に任命されたばかりで、勉強不足で大変失礼と思いますが、お許し頂ければ幸いです。
また、本日、長年地区広報に携わっている長谷川委員長(大和RC)も同行されていますので、昨日お願いして、残り10分程度で補足説明をして頂きたいと思います。
さて、本題に入りますが、本日の表題にある「戦略計画における広報とは」ということで話をさせて頂くのですが、戦略計画の概略から少し触れさせていただきます。
Strategic Plan(ストレティジック プラン)日本語で戦略的なプランとなり、作戦上の戦略とか軍事上という時に使われますが、日本語の戦略的の語句に少々日本人として違和感を感じる世代の方々もいらっしゃるのは事実です。
110年間に及ぶロータリーの長い歴史の中で大きく変わって来ている節目がいくつかございました。その年度のRI会長の方針また、RIの理事会により計画されたもの、規定審議会で採択されたもの等がありますが、この10年程つまり、ロータリー創設100年を越えた第2世紀を迎えた2001~2002年度にRIは組織を導く戦略計画の立案をはじめました。以来この計画は定期的に見直され更新が行われています。
逆をいえばそれだけロータリーはこの計画に真剣に取り組まないとならないという強い危機感も含まれているようにも思います。
日本語訳はそれまで「RI長期計画」とされていましたが、2011年10月から「戦略計画」に変更されました。つまり1年前よりRI戦略計画として現在進行中であるわけです。
一部の資料にはRI長期計画と明示して説明してあるものもございます。現在発行している手続き要覧は2010年度版ですので、長期計画という内容で記載されています。
RI戦略計画の2番目に「公共イメージと認知度の向上」があります。
その部分について的をしぼります。
RI戦略計画にある「公共イメージと認知度の向上」には広報活動が重要で必要不可欠になるわけです。
広報が必要な訳は、世界中でロータリーが一般の人からどのように見えるか?リサーチしたら、ロータリーと言うモノは知っているが、何をやっている団体か全く分からないという回答が非常に多かったのです。
実はロータリーは昔から広報はされていたのですが、ロータリーは宣伝をしてはいけない!という間違った解釈で近年まで来ています。だから何をやっている団体か分からないというような事が言われるのです。
分からない団体に入ってみたいと思いませんよね。先述しましたようにロータリーは昔から広報の活動はありました。ロータリーが良いつながりや、良い奉仕をしたらロータリアンは上手く広報して下さい。と定款にも掲載されています。だから広報でロータリーの行動や奉仕活動を特に一般の方に向けて周知することが必要であり、これが認知度の向上に繋がるわけです。
公共イメージとは、企業でいうブランドイメージです。
ケンタッキーやベンツ、TOYOTA、三菱等の企業はブランドイメージを大切にしており、マークやロゴで一般の方々がどこの製品であるかわかります。
ロータリーもこのブランドイメージを推奨しています。
なんで今さらと思う方もいるかもしれませんが、ロータリーも世界的なネットワークを有しているのに、ブランドイメージや認知度が不足していたことは結果的に素晴らしい奉仕活動をしているのに、ロータリーの会員向けの広報として長年続いていたのです。
ですから、この公共イメージと認知度の向上には特に戦略計画の中でもトップに近いところに掲げているのです。
毎年2月のロータリー創設記念日には世界中の有名な建造物やビルなどにEnd Polio Nowのライトアップや巨大スクリーンで大きく宣伝したり、ビル・ゲイツやジャッキー・チェンをはじめとする有名人も参加したり、テレビCMを流したりして、一般の方々にポリオ撲滅の運動をロータリーが力を注いでいることを知らしめています。
詳しくは 週報をご覧ください。